国税のダイレクト納付について~税理士の経理効率化術~

経理効率化のために税金の納税はオンライン上でやるべきです。税金の内、国税(法人税・地方法人税・消費税・源泉所得税等)はオンライン上でクレジットカードにより納付するのが簡単です。 ただ、消費税は高額になるケースが多く、クレジットカードの上限額を上回ってしまう可能性がある場合、国税のダイレクト納付の事前準備をしておくと安心です。

ダイレクト納付とは

ダイレクト納付とは、e-taxにより申告書等を提出した後に、予め登録した納税者の口座から口座引落(手数料不要)により国税を電子納税する仕組みとなります。 ダイレクト納付をするためには事前登録が必要(概ね1か月かかります)で、国税と地方税で仕組みが異なるため、国税と地方税でともにダイレクト納付をするためには、それぞれで登録が必要となります。
※札幌市では地方法人税のクレジット納付ができないため、オンライン上で納付するためにはダイレクト納付の事前手続きが必須となります。

ダイレクト納付の流れについて

ダイレクト納付の流れは下記となります。

  1. e-taxの利用開始手続き(初回のみ)

  2. ダイレクト納付口座の届け出(初回のみ)

  3. e-taxで申告・納税

  4. 口座引落で納付

e-taxの利用開始手続き

今までe-taxを利用したことのない方は、e-taxの利用開始手続きをする必要があります。 手続きは「e-tax開始届出書作成コーナー」ですぐできます。
※大半の税理士が申告書や届出書の提出にe-taxを使用しているため、顧問税理士がいる方はe-tax登録をしていると思われます。

ダイレクト納付利用届出書を管轄税務署に提出する

「国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書」を管轄税務署に提出します。「国税庁HPのダイレクト納付の手続き」の「納付手続(事前準備)」⇒「3.ダイレクト納付利用届出書の提出」に届出書のフォーマットがあります。

ダイレクト納付利用可能のお知らせがくる

ダイレクト納付の登録作業が完了後、e-taxのメッセージボックスに登録完了メールがきますので、これでダイレクト納付の事前準備は完了です。

申告等データの送信後にダイレクト納付を利用する

e-taxを利用して申告データを送信します。その後、e-taxのメッセージボックスの受信通知画面の「ダイレクト納付」の「今すぐに納付される方」又は「納付日を指定される方」を選択します。

納付手続き完了後はメッセージボックスに「ダイレクト納付完了通知」が届くので、念のため確認しましょう。