
今年のふるさと納税、例年以上に「早めの実施」が重要になりそうです。
というのも、ポータルサイトでのポイント還元が2025年10月から全面禁止になるなど、制度改悪が続いているからです。
今回は、最新のふるさと納税事情、返礼品課税判決、おすすめポータルサイトなどをわかりやすく解説します。
ふるさと納税、利用率はまだまだ低い?

ふるさと納税の受け入れ件数や寄付額は年々増加しており、令和5年度には過去最高額を更新。全国で約900万人が利用しています。
しかし、実は「得をする人」のうち6人に1人しか利用していないのが現状。制度としては絶対に得するのに、活用されていないのは非常にもったいないですね。
年収600万円の単身者の例
- 上限目安:約6万円
- 返礼品:約1.8万円相当(30%)
- 自己負担:たったの2,000円
返礼品とは別に、楽天などでは10%程度のポイント還元も得られます。実質40%の還元も狙える非常にお得な制度です。
最近の返礼品トレンド
- 高級品 → 生活必需品へ(物価高の影響)
- 個人的にオススメな返礼品:米、蜂蜜、季節の果物、うなぎ、野菜、冷凍アジフライ
生活費の節約にもなるふるさと納税、活用しない手はありません。
限度額シミュレーションの注意点
上限額は必ず詳細なシミュレーションで!
年収と家族構成だけの「かんたんシミュレーション」では、控除が正確に反映されず数万円のズレが出る場合もあります。
個人的にはふるさとチョイスの控除上限額シミュレーションがおすすめです。

今後のふるさと納税制度の改悪情報
① ポイント付与の全面禁止(2025年10月〜)
楽天ふるさと納税などでは、返礼品とは別に10%程度のポイント還元がありましたが、これが2025年10月から禁止されます。
総務省曰く、背景にはポイント分のコストが自治体の利益を圧迫していたことがあるとのこと。
対策
今年のふるさと納税は9月中までに実施がおすすめ!
9月末には品切れの可能性もあるため、早めの寄付を。
おすすめポータルサイト
- 楽天ふるさと納税(楽天経済圏にいればポイント還元率が高い)
- ANAふるさと納税(マイル貯めている人にはおすすめ)
筆者は2024年以前は楽天ふるさと納税、2025年からはANAふるさと納税を利用しています。2024年で楽天モバイルユーザーではなくなり、2025年からANAのプラチナカードを使うようになったからです。ANAマイルもキャンペーンを利用すれば5%還元が十分狙えます。
② 返礼品の地場産品基準厳格化(2026年10月〜)
2026年10月から、返礼品に関するルールがさらに厳しくなります。
- 加工品は「原材料の100%が地元産」である必要
- 返礼品価格の半分以上の価値が地元で生まれている必要
これにより、家電など「地場性の乏しい返礼品」がサイトから消える可能性があります。また、返礼品競争が緩和され、返礼品の種類・質・コスパの低下が見込まれます。
③ 返礼品に関する衝撃の課税判決
ふるさと納税の返礼品が「非課税」ではなく「一時所得」に該当するという判決が確定。
対象となるのは、年間50万円以上の返礼品を受け取った場合。加えて、保険金や馬券などの一時所得と合算して50万円を超えるかどうかで判断されます。
さらに驚きの判決内容
- 返礼品の価値は「寄付額の30%」ではなく、自治体の調達価格で評価
- この調達価格は、自分で調べて確定申告する必要がある
さすがに実務的に無理がある内容ですが、法的には確定判決です。
まとめ|2025年は9月までにふるさと納税を!
ふるさと納税は制度の改悪が続いていますが、それでもなお非常にお得な制度です。
2025年は9月中までの寄付が最大のチャンスです。
ポイント還元やお得な返礼品を狙うなら今のうちに済ませておきましょう。
