札幌や北海道内で事業を営む経営者の皆様、日々の経営お疲れ様です。
「今期は売上も順調で、試算表を見たらしっかり黒字。なのに、なぜか会社の銀行口座にお金が残っていない……」
このような悩みを抱えていませんか?
実は、これは札幌の税理士・関口達也税理士事務所でも非常に多く寄せられるご相談の一つです。会計上は「黒字」であるにもかかわらず、手元のキャッシュ(現金)が不足する現象は「勘定合って銭足らず」とも呼ばれ、最悪の場合は「黒字倒産」を引き起こす危険性もあります。
特に、札幌・北海道エリア特有のビジネス環境(冬のコストや広大な移動距離など)においては、このキャッシュのズレがより顕著に現れやすい傾向があります。
本記事では、札幌で会社設立や法人化(法人成り)をされたばかりの起業家や個人事業主の皆様に向けて、黒字なのにお金が残らない「致命的な理由」と、クラウド会計を活用した具体的な解決策を、地元の具体例を交えて徹底解説します。経営の「お金の流れ」を正しく把握し、手元に現金を残す体質へと変えていきましょう。
1. そもそもなぜ「利益」と「お金(キャッシュ)」は一致しないのか?
経営者がまず知っておくべきなのは、「利益=手元にある現金」ではないという会計の仕組みです。日本の税法や会計基準では、原則として「お金が動いたとき」ではなく、「商品やサービスを引き渡したとき(実現主義)」に売上や経費を計上します。ここに大きなズレが生まれる原因があります。
① 売掛金の回収遅れ(売上はあるが入金が先)
例えば、札幌市内のIT受託開発企業A社が、12月に100万円のシステム納品を完了したとします。この時点で100万円の売上が立ち、帳簿上は黒字になります。しかし、取引先からの入金が「翌々月末(2月末)」だった場合、12月と1月の間は手元に1円も現金が入ってきません。その間にも、従業員の給与やオフィスの家賃、光熱費などの現金支出は毎月発生するため、「黒字なのに口座がカラッポ」という状態に陥ります。
② 棚卸資産(在庫)の買い込み
札幌市内でアパレルやセレクトショップを運営するB社を例に挙げます。冬物のアウターを150万円分仕入れたとします。この仕入代金150万円を全額支払ったとしても、その商品が売残っている(在庫である)うちは、会計上の「経費(売上原価)」にはなりません。商品が売れて初めて経費化されます。つまり、「お金は先に出ていったのに、利益は減らない(=黒字に見える)」という現象が起き、手元から現金だけが消えていくことになります。
2. 経費にならない「現金支出」の罠
損益計算書(P/L)の上では一切経費として引かれていないのに、銀行口座からは確実に引き落とされている「お金の支出」があります。
① 創業融資などの「借入金元本」の返済
札幌で会社設立をされた方の多くは、創業融資を受けてスタートします。融資を受けたときのお金は「売上」ではないため税金はかかりませんが、同時に「毎月返済する元本の金額」も経費にはなりません(経費になるのは利息部分のみです)。
このような資金調達後の正しい経営判断を学ぶには、当事務所の起業のステップも参考にしてください。
② 減価償却費のタイムラグ
300万円の営業車を現金で一括購入した場合、支払った300万円はその年の経費にはならず、数年にわたって小分けに経費(減価償却費)化されます。購入した最初の年は、300万円という大金が口座から消えたにもかかわらず、経費になるのは数十万円だけ。結果として「大きな黒字が出ているのに、口座にはお金がない」という状態が作られます。
3. 札幌・北海道特有の「季節的・地理的コスト」の盲点
北海道ならではの地域特性も、中小企業やフリーランスのキャッシュフローに大きな影響を与えています。
① 冬期の莫大な暖房費・光熱費
札幌のオフィスでは、11月から翌年4月頃にかけて莫大な暖房費が発生します。これらは毎月「現金」で支払う必要があるため、冬場のキャッシュを大きく圧迫します。
② 除雪・排雪費用
特にドカ雪が降った月は、想定外のスポット支出として数万〜数十万円の現金が飛んでいきます。帳簿上は年間で均せば黒字でも、1月や2月の瞬間的な資金繰りがショートしかける原因になります。
③ 広大な移動・輸送コスト
札幌を拠点に全道に営業展開する企業の場合、ガソリン代や高速道路料金、出張宿泊費が本州の都府県に比べて非常に高くなります。フリーランスや個人事業主の方で、こうした経費管理や税務の仕組みに不安がある方は、フリーランスの税務顧問のページで詳しく解説しています。
4. 税金や社会保険料の「支払いタイミング」のズレ
黒字であるということは、当然「税金」が発生します。しかし、税金が牙をむくのは「決算が終わった後」です。
適切な納税予測や資金のプールを行うためには、レスポンスが早く、事前のシミュレーションをしてくれる税務顧問の存在が不可欠です。詳しくは【札幌】個人事業主の正しい税理士の選び方!クラウド会計対応・法人成りを見据えた3つのポイントをご覧ください。
5. 黒字倒産を防ぎ、手元にお金を残すための3つの解決策
「黒字なのにお金がない」という状態から脱却するための3つのステップを提案します。
- クラウド会計(マネーフォワード・freee)で数字をリアルタイム化
- 資金繰り表(キャッシュフロー)の作成と予実管理
- 適切な法人化(法人成り)と「手残りを増やす」節税対策の実施
解決策①:クラウド会計の導入
マネーフォワードやfreeeといったクラウド会計を導入すれば、銀行口座やクレジットカードのデータが毎日自動で連携されます。札幌でDXに力を入れているIT・税理士のサポートを受ければ、経理時間を大幅に削減しつつ、お金の見える化が実現します。
解決策②:法人化(法人成り)の実施
利益が出ているのにお金が残らない場合、税率の高い個人所得税や国民健康保険料の負担が原因かもしれません。その場合は、適切なタイミングでの法人化(法人成り)が特効薬になります。
解決策③:数字の見える化を並走してくれる税理士を選ぶ
もし現在の税理士が「過去の数字をまとめるだけ」であれば、パートナーの見直しが必要です。課題を感じている方は、税理士変更という選択肢も検討してみてください。
6. まとめ:札幌で「お金が残る経営」を実現するために
黒字なのに手元にお金が残らない最大の原因は、決算書上の「利益」だけを追いかけ、実際の「キャッシュの動き」を後回しにしていることにあります。関口達也税理士事務所は、札幌エリアの起業家・経営者様のサポートに特化し、クラウド会計導入率100%を誇る税理士事務所です。
「お金が残る仕組みを作りたい」「クラウド会計を導入して経営をリアルタイムに把握したい」という札幌の経営者様は、ぜひ一度、当事務所の関口達也税理士事務所トップページからお気軽にお問い合わせください。




