札幌市やその近郊で事業を営む中で、「今の税理士とコミュニケーションが取りづらい」「顧問料が高い気がする」などの理由から、税理士の変更を検討している経営者や個人事業主の方は多いでしょう。
しかし、いざ「税理士を変更したい」と思ったときに一番気になるのが「変更費用はどれくらいかかるのか?」という点ではないでしょうか。
結論から言うと、税理士の変更そのものに手数料はかかりません。しかし、解約のタイミングや契約内容によっては、思わぬ出費が発生することがあります。
本記事では、税理士変更にかかる費用の実態から、札幌エリアにおける税理士費用の相場、そして変更費用やその後の顧問料を安く抑えるための5つのコツまで、プロの視点でわかりやすく解説します。
税理士変更にかかる費用の結論(変更手数料は原則0円)
まずは一番の疑問である「税理士を変更する際にかかる費用」について結論をお伝えします。基本的に、税理士を乗り換えるための「変更手数料」のようなものは発生しません。
税理士の変更自体に特別な費用はかからない
税理士を変更する場合、現在の税理士との顧問契約を解除し、新しい税理士と新規契約を結ぶことになります。この契約解除や新規契約の締結そのものに対して、手数料などの特別な費用が請求されることは原則としてありません。
例えば、スマートフォンの乗り換え時にかかる「MNP転出手数料」や「新規事務手数料」のようなものは、税理士業界の一般的な商習慣には存在しません。そのため、「変更手続きをするだけでお金がかかるのでは」という心配は不要です。新しい税理士へ支払う初月の顧問料から費用が発生すると考えておけば問題ありません。
注意すべきは「違約金」と「決算料・顧問料の重複」
変更自体は無料ですが、契約の解約方法やタイミングによっては以下の2つの費用が発生するリスクがあるため注意が必要です。
- 違約金(途中解約のペナルティ)
まずは、現在の税理士と交わしている顧問契約書を確認してください。「解約する場合は○ヶ月前までに申し出ること(一般的には1〜3ヶ月前)」といった条項があるケースがほとんどです。もしこの期間を守らずに「今月末で即時解約したい」と希望した場合、予告期間分の顧問料を「違約金」や「残存期間の精算金」として請求される可能性があります。 - 顧問料や決算料の二重払い(重複)
現在の税理士との契約期間がまだ残っている月に、新しい税理士との契約を開始してしまうと、1ヶ月(あるいは数ヶ月)分の顧問料を両方に二重で支払うことになります。また、決算直前に変更してしまうと、これまでの税理士に支払った月額顧問料が無駄になり、新しい税理士には1年分の業務をまとめた「割増の決算料」を支払うことになるケースもあります。
このように、変更そのものは無料でも、「払い損」が発生しないようにスケジュールを組むことが重要です。
【札幌エリア】税理士費用の相場一覧
税理士を変更する大きな理由の一つに「コストの削減・適正化」があると思います。ここでは、札幌エリアにおける税理士の顧問料・決算料の一般的な相場をご紹介します。自社の現在の支払い額が相場と比べてどうなのか、見直すための比較の参考にしてください。
個人事業主の顧問料・決算料相場(月額1万〜3万円/決算5万〜10万円)
個人事業主(フリーランスや個人商店など)の場合、法人と比べて税務処理の複雑さが低いため、費用相場も比較的安価に設定されています。
| 項目 | 札幌エリアの一般的な相場 | 備考・変動要因 |
|---|---|---|
| 月額顧問料 | 10,000円 〜 30,000円 | 売上規模や税理士との面談頻度(毎月・数ヶ月に1回など)により変動 |
| 記帳代行料(月額) | 5,000円 〜 10,000円 | 領収書や請求書の会計ソフトへのデータ入力を依頼する場合 |
| 決算申告料(確定申告) | 50,000円 〜 100,000円 | 月額顧問料の4〜5ヶ月分が目安となることが多い |
売上高が1,000万円未満で、自分で会計ソフトに入力(自計化)している場合、月額1万円台に収まるケースもあります。
法人の顧問料・決算料相場(月額2万〜5万円/決算10万〜20万円)
株式会社や合同会社などの法人は、個人事業主よりも会計処理が厳格になり、法人税や消費税などの申告業務も複雑になるため、相場は上がります。
| 項目 | 札幌エリアの一般的な相場 | 備考・変動要因 |
|---|---|---|
| 月額顧問料 | 20,000円 〜 50,000円 | 売上高、従業員数、税理士の訪問頻度により大きく変動 |
| 記帳代行料(月額) | 10,000円 〜 30,000円 | 仕訳数(領収書などの枚数)により変動 |
| 決算申告料 | 100,000円 〜 200,000円 | 月額顧問料の4〜6ヶ月分が目安となることが多い |
| 年末調整など(スポット) | 20,000円 〜 30,000円 | 従業員数に応じて加算されるのが一般的 |
札幌市内で売上高3,000万円〜5,000万円程度の小規模法人の場合、月額顧問料は3万円前後、決算料は15万円前後が平均的なラインと言えます。現在の税理士費用がこの相場を大きく上回っている場合、サービス内容と金額が見合っているかを見直す価値があります。
税理士変更の費用を安く抑える5つのコツ
「相場は分かったけれど、できるだけ税理士費用を安く抑えたい」という方に向けて、変更時の無駄な出費を防ぎ、今後の顧問料を最適化するための5つのコツを解説します。
1. クラウド会計を導入して自計化する
税理士費用の中で、削減しやすいのが「記帳代行料」です。領収書の束を税理士に丸投げするのではなく、自社で会計ソフトにデータを入力する「自計化」を行うことで、月額1万円〜3万円ほどのコストダウンが可能です。
特に近年は、「マネーフォワードクラウド」や「freee(フリー)」などのクラウド会計ソフトが普及しており、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で仕訳を作成してくれます。税理士を変更するタイミングでクラウド会計に強い税理士を選び、自計化の導入サポートを受けるのが一番の節約術です。
2. 決算直後のタイミングで変更する
税理士変更によって生じる二重払いや割増料金を防ぐベストなタイミングは「決算月の直後(新しい事業年度の始まり)」です。
決算月やその直前に税理士を変えてしまうと、新しい税理士は期首からの1年分のデータを短期間でチェック・再入力しなければならず、作業負担が増えるため「割増の決算料」を請求されることがあります。決算業務が完了し、新しい期がスタートした月を新しい税理士との契約開始月に設定すれば、引き継ぎもスムーズで、余計な追加費用はかかりません。
3. 複数社で見積もり(相見積もり)を取る
税理士費用は事務所によって料金体系が全く異なります。A事務所では「決算料や相談料もコミコミで月額4万円」、B事務所では「月額2万円と安いが、決算料や年末調整、相談のたびに別途請求」というように、表面上の月額金額だけで判断するのは危険です。
必ず札幌エリアの複数の税理士事務所と面談をし、自社の売上高や希望するサポート内容を伝えた上で「年間トータルでいくらかかるのか」を算出し、相見積もりを取りましょう。
4. 引き継ぎ資料を自社で整理しておく
新しい税理士へスムーズに移行するためには、過去の申告書や総勘定元帳などの資料が必須です。前任の税理士からこれらの資料をデータや紙で返却してもらいますが、新しい税理士がすぐに経営状況を把握できるように、自社でわかりやすく整理しておきましょう。
資料がバラバラだったり不足していたりすると、新しい税理士の業務負担が増え、最悪の場合「初期設定費用」や「データ移行手数料」といった名目で追加費用がかかってしまう恐れがあります。
5. 融資や補助金支援も含めた「トータル価値」で選ぶ
目先の顧問料を数千円安くすることだけを目的とするのはおすすめしません。なぜなら、事業を成長させるためのノウハウやサポート力が税理士によって大きく異なるからです。
例えば、ただ過去の帳簿をつけるだけでなく、今後の事業拡大に向けた資金繰りや創業融資サポートに強い税理士を選ぶことで、必要な資金を好条件で調達でき、結果的に顧問料以上のリターンを得られます。また、自社が受給可能な創業補助金・助成金の活用支援もまとめて相談できる事務所を選ぶと、別々の専門家(コンサルタントや社労士など)に依頼する手間や費用も省け、トータルでコストパフォーマンスが圧倒的に高くなります。「目先の安さ」だけでなく「経営全体にプラスになるか」という視点を持つことが重要です。
札幌で税理士変更を進める流れと注意点
税理士をスムーズに変更するための一般的な流れは以下の通りです。
- 新しい税理士を探す・面談する:現在の不満点を洗い出し、それを解決してくれる事務所を札幌エリアで探します。
- 新しい税理士と内定・契約:相見積もりを取り、料金とサービス内容に納得できる税理士を選び、契約開始日を決定します。
- 現在の税理士へ解約の申し出:契約書に記載された予告期間に従って、電話や対面、メールで解約を伝えます。
- 引き継ぎ資料の受け取り:過去の決算書、申告書、総勘定元帳、税務署への届出書控えなどを必ず返却してもらいます。
- 新しい税理士との業務開始:預かった資料を新しい税理士に渡し、サポートがスタートします。
【最大の注意点】
現在の税理士に解約を伝えるのは、必ず「新しい税理士が決まってから」にしてください。順番を間違えると、決算期が近づいているのに税理士がいないという空白期間ができ、パニックになる危険性があります。
また、現在の税理士への解約理由は「親戚が経理を担当することになった」「知人の税理士に頼むことになった」など、相手のプライドを傷つけない角が立たない無難な理由を伝えるのが、スムーズに引き継ぎ資料をもらうためのコツです。
まとめ:納得のいく費用で札幌の最適な税理士へ変更しよう
税理士の変更そのものに特別な費用や手数料はかかりません。しかし、解約のタイミングを間違えると違約金や顧問料の二重払いが発生するリスクがあります。無駄な出費を抑えるためには、契約書の確認と、決算期直後という最適なタイミングでの変更が重要です。
また、費用相場を把握し、自計化を進めることで日々のコストを抑えつつ、融資や補助金といった事業成長に向けたサポートを得られる税理士を選ぶことが、経営を安定させる最大の秘訣となります。
札幌で親身なサポートを受けるなら税理士法人アクションにぜひ一度ご相談ください。明朗な料金体系はもちろん、資金調達や補助金獲得まで見据えたトータルサポートで、経営者様のお悩みを解決いたします。
現在の税理士に対する不満や費用への疑問がある方は、まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。





